今回紹介するフィールドは、群馬県・高崎市の榛名山麓にあるサンコーハルナパークというキャンプ場です。
訪れたのは2021年9月10日〜11日の2日間です。
今回はmakisang一人の完全なるソロキャンプ。
キャンプ場についての様々な情報や、makisangからのオススメ情報などを発信します。
なぜサンコーハルナパークを選んだのか?
急に旅したくなる衝動が1年に何回か訪れまして。
それで、いつも大体行き先も前日や当日に決めるんですけど、今回もどこ行こう?ってなって、結果として
ああ、群馬の榛名神社に行きたいなぁ
雪の時期も良かったけど、残暑の今はどんなだろ?
という気持ちが湧いてきて、そこからはもうすぐに榛名神社に近いキャンプ場で調子良さげなところを検索。その結果たどり着いたのがこのサンコーハルナパークです。
関東付近の旅では高速道路はなるべく使わない主義(経費削減と下道でしか味わえないドラマチックな旅への期待から)のためGoogleMapの検索条件オプションの「高速道路、有料道路を使わない」にチェックを入れてルートを確認。
榛名神社、サンコーハルナパーク共に所定時間は約3時間とちょっと。まあまあの時間だけど許容範囲内。行き先はこちらに決定!このとき時間は10:30前後。
いざ出発!と思いきやいくつか家事をこなさなくてはならず、完了した時もう既に13時近く。焦る気持ちをよそに時間ばかりが過ぎていくが、これからの楽しみを思えば致し方なし。
脚としての「3輪原付バイク」と「軽トラ」比較
自宅からバイクで3分の駐車場へ軽トラを取りに行き、自宅に戻ってやっとキャンプ道具の積み込みを始める。
バイクと違って軽トラの荷台は広い。
テーブルや焚き火台、テントやタープなどなど。必要なアイテムをボンボン積み込んでいって上から幌被せたら完了。実に楽。
撤収の時も汚れものも気にせず放り込めるので、ソロキャンパーの足としては優秀だと思う。なんてったって屋根がついてるので、雨でも雪でもかかってこいである。
バイクだとこうはいかない。積み方を考えながらデッドスペースを無理矢理に活用してなんとか全てを積み込む感じになる。時間もかかるし大変な作業だけど、それもまた楽しかったりもする。
足元にもバックパック置くなど、使えるところはフル活用!
風を切って走る快感はバイクならではと思うが、意外に風を切るのは疲れます。
そして、悪天候時にはやはり軽トラが圧倒的に便利で快適。
そんなこんなでもう13時目前。到着予定は約16時頃。
榛名神社の参拝は17時まで。ゆっくり参拝したいので今日榛名神社に行くことは諦め、直でサンコーハルナパークを目指すことに。
約3時間ちょいのソロキャン旅、やっとこスタート。
キャンプ場に行くまでの立ち寄り情報など
キャンプ場に向かう道中で目を惹く佇まいの酒屋を見つけて、本日夜に楽しむお酒でも買っていこうと思い寄ってみると。。
なんとこちらの酒屋さん、ただの酒屋じゃなかった。
のぼりにあるように、自然食品や無添加食品などを揃えるこだわりのお店でした。
所在地 | 〒370-3533 群馬県高崎市保渡田町986番地 |
連絡先 | TEL : 027-373-0556 FAX : 027-373-0872 |
営業日 | 土曜日・日曜日 |
営業時間 | 午前10:00~午後6:00 |
webサイト | https://suzukisaketen.com/index.html |
webサイトの「ご挨拶」から抜粋。
私共は一人娘が食べる学校給食に関心を持ったのをきっかけに遺伝子組み換え食品、環境ホルモン、地球環境のことなどを学んでいく中で、本当の豊かさ、幸せはお金よりも命を大切にしていくことだと思うようになりました。今思いを同じくする仲間が増えていく喜びを感じています。それだけにお店で勧めたい食物は生命力あふれる本物でなくてはいけないと思っています。
この店主の想いに適った飲料・食品・雑貨などが広くはない店内に所狭しと並んでいて、なかなか圧倒される品揃えです。(写真は撮り忘れてしまいました。。。)
makisangはお酒メインで物色しました。ビールもクラフトビール中心の品揃えで良い買い物ができました。ラインナップはのちほど紹介したいと思います。
そんな中でもこの日のめっけモン大賞ぶっちぎりの1位はこちら!
知る人ぞ知る、寺田本家さんの「自然酒 五人娘」
寺田本家さんのwebサイトの「24代目当主からの挨拶」。
寺田本家はおかげさまで創業340年以上になります。先代の頃から自然酒造りに取り組み始め、今では原料は全量無農薬米を使用し、一切添加物は使わず、微生物も純粋培養ではなく全て蔵付きの菌で発酵し、唄を唄いながら出来るだけ機械は使わずに、手造りで微生物と響き合いながらお酒を造らせていただいております。
寺田本家の田んぼでは酒造りの原料となるお米作りにも取り組み、在来品種の米の復活なども挑戦しております。自然発酵の素晴らしさをお伝えしたく、酒造りのみならず、植物性乳酸発酵飲料「うふふのモト」、酒粕や麹を使った「うふふの発酵調味料シリーズ」、また、発酵を体験していただくため、発酵暮らし研究所&カフェうふふの運営なども取り組んでおります。
寺田本家はこれからも、微生物と共生する社会を実現するために、蔵人一同心あわせて発酵していまいります。どうぞご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いします
見ていただくとわかるように、かなり独特なこだわりを持った千葉県は香取郡にある酒蔵です。いわば変態ですw
あ、褒め言葉です、もちろん。
こちらのお酒は普通の酒店で見かけることは稀で、鈴木酒店のような取り扱い商品のセレクトにしっかり意志を持った酒店や飲食店でしか見かけることがありません。
寺田本家webサイト(webショップで購入もできます)
まさか旅先で、しかも群馬でこの酒蔵の酒に出会うとは想像もしていなかったので、驚きと喜びで小躍りしてしまいそうでした。もちろんしっかり五人娘をゲットして、旅路を急ぎます。
高崎I.C.付近には大小様々なスーパーやホームセンターなどがいくつかあるようです。
僕は今回高速道路は利用していないので、I.C.付近のお店は利用していません。今回僕が買い出しに寄ったのはこちらのお店です。
鈴木酒店
自然食品や無添加食品・飲料を中心に、店主の想いに沿った品物を取り扱うお店。お酒好きには立ち寄ることを強くお勧めします。寺田本家の日本酒はマストバイ!
フレッセイ箕輪店
地域密着型の中規模スーパーです。一般的な食品ならここで事足ります。おそらくこの店がキャンプ場までの道のりでは最後のスーパーマーケットになるかと思うので、買い忘れがあったら寄りましょう。
農援’S 箕郷店
全国に「食の駅」という地産地消を推奨するスーパーマーケットを展開するファームドゥさんのお店。
「農援’S」という名前で展開しているお店は基本、農業資材店らしいのですが、地元産直野菜やスーパーで売っているような食品も売っていました。今回はたまたま見つけて寄りました。
榛名山麓の山道を登っていきます
買い出しを終えて、いよいよ山道に入っていきます。キャンプ場手前までの道は舗装路なので、特に大変なこともなく登っていけます。
焚き付けに使う松の葉や細めの枝などがほぼなかったので、道中物色しながら車を走らせていると、道路脇にたくさん落ちているところを発見!良さげなものをゲット。自然の恵みに感謝。
こんな感じで買い出しや寄り道なんかもしてたら、さらに時間は過ぎていくわけで。
キャンプ場に着いたのは17時を過ぎてしまいました。
管理棟で手続きを済ませて、すぐに本日泊まるキャンプサイトへ。
この日は数えるほどしかキャンパーがいなかったため、好きなサイトを選べました。サイト詳細についてはのちほど。
サイトに着いたら、暗くなる前にと急いで設営。
この写真は散歩の後の撮影のためかなり暗いのですが、ここまで暗くなる前に設営は完了しました。
ランタンホルダーをタープのポールに取り付けようと思ったら、細過ぎてズルズルと下へ落ちていってしまうため、ホルダーのサイズにフィットする棒を探して取り付けました。無事に設営完了!
最近お気に入りのランタンを紹介します
最近お気に入りのコンパクトなランタンのセッティング。この日もこちらの2つを使ってます。
- Field to Summit / モスキートガードランタン
- GOAL ZERO / Lighthouse Micro Flash
モスキートガードランタンは、殺虫灯とライトが一緒になっている便利な一品。ライトの方も明るさが3段階調節できて、ついでに付いてるレベルではないです。ちゃんと使える明るさです。
GOAL ZERO Lighthouse Micro Flashの方は手のひらサイズのコンパクトさなのに明るさも想像以上に明るいです。
光の照らし方も懐中電灯のように照らしたり
ランタンのように下に向けて照らしたり。明るさも2段階に調整可能。
上部にリングがついているので、フックがあれば吊るして使うことができます。寝るときはテントの中に持ち込んで使っています。
キャンプから少し話ずれますが、このライト、車の中などで地図見る時などにバイザーのところに引っ掛けて下向きに照射するとめちゃくちゃ明るくて見やすくなります。
ドライバーの皆さんにオススメの使い方でした。
LEDなので、火事の心配もないので安心して持ち込めます。
自分的には、コンパクトさと実用度から考えてもこのセレクトはかなりオススメです。
ソロキャンプのコンパクトなセッティングなら灯りとしては必要十分だし、荷物をなるべく軽くしたいであろうバイク・自転車ツーリングの人やバックパッカーにもオススメです。
これにヘッドライトを用意しておけば完璧です。
あとは焚き火を灯せば、愛しきナイトタイムの始まりです。
それでは夜の様子をお伝えする前に、こちらのキャンプ場についての基本的な情報などをお伝えします。
サンコーハルナパークはこんなところ
キャンプ場の特徴をざっと挙げるとこんな感じです。
- 榛名山の南麓の標高約600メートルにある、自然の色が濃ゆいキャンプ場。
- 場内に沢が流れていて水遊びが楽しめる。サワガニとりやヤマメ釣りもできるそう。
- 希望者はパン作り体験ができる(現在コロナ対策で中止となっています)。
- 区画キャンプサイトは木々に囲まれたエリアで、高低差を利用した圧迫感の少ないレイアウト。車の横付け可能。一部AC電源設備付き。
- フリーサイトは荷物をおろした後、フリーサイト駐車スペースに駐車することになる。
- 駐車スペース・洗い場・サニタリー棟から多少離れるが静かなキャンプを楽しめる林間フリーサイトというエリアもあり、お値段ややリーズナブル。
- バンガローは4名用と8名用の2種類。8名用バンガローは建物前に屋根付バーベキュースペースあり。
僕はお一人様ゆえ体験していませんが、パン作りが体験できるのはこちらのウリのようです。キャンプ場の方で一次発酵までしてくれた生地を、切り分け・整形作業・卵黄塗り・薪窯で焼き上げて大きめのロールパンを12個分作れるそうです。
ただ残念ながら、現在はコロナ拡大防止対策として中止しているとのことです。早く状況が落ち着いて、日常からこういう小さな楽しみが奪われない世界に戻ることを強く願います。
キャンプ場基本情報
住所 | 群馬県高崎市下室田町4642-5 |
お問合わせ先 | 027-374-5151 |
アクセス | 関越自動車道「高崎IC」から約31km |
チェックイン | 13:00〜 テントサイトはアーリーチェックイン可能(¥1,500プラス) |
チェックアウト | 11:00 テントサイトはレイトチェックアウト可能(¥1,500プラス) |
入場料 駐車料 | ¥300/1名(4歳以上) サイト利用料に含む。2台目以降は要確認。 |
サイト料金 | 【フリーサイト】¥4,200 【林間フリーサイト】¥3,700 【区画サイト】¥4,500 【区画サイト(AC電源付き)】¥5,300 【バンガロー 4名収容】¥6,500 【バンガロー 8名収容】¥11,000 【オートキャンプソロプラン】¥2,500 【バイク・自転車・徒歩利用】1名:¥1,000 ※全て税別 ※ペット同伴OK。バンガローはケージに入れて玄関までは可 |
場内設備 | 管理棟、売店、自動販売機、ランドリー、シャワー室、洗い場、トイレ |
キャンプ場使用にあたってのルールやレンタル料金などの詳細や最新情報、問い合わせやサイトの予約などについては、こちらの公式HPからご確認ください。
財布に優しい「オートキャンプソロプラン」
今回宿泊したサイトは「区画サイト9番」というところで、サニタリー棟や洗い場も近いところです。
土の上に砂利を敷いたような感じで、サイト自体はきれいに整地されていているので、テントやタープも張りやすく快適です。
広さは大体100平米くらいあるそうですが、体感的には「そんなにあるかぁ?」という感じです。
軽トラ1台・テント1張・タープ1張というレイアウトで、狭いと感じるようなことはありませんでした。快適なサイトを設営することができました。
この日はソロキャンパーに最適な「オートキャンプソロプラン」を利用して宿泊しました。
条件として、3連休以上の連休と8/11〜14の期間は対象外とのことなので、ご利用の際は気をつけましょう。
この日は平日ということもあり、キャンプ場全体で自分含めて3組しか利用者がいないということで、近くに利用者がいないサイトを選んでテント設営をしました。
なので、週末によくあるような両サイドにもキャンパー、前にもキャンパー。
みたいな窮屈な思いをすることもなく、人目も気にすることなく気持ちのいい時間をゆっくり過ごすことができました。
写真は朝の様子です。
焚き火を灯して〜 ナイトタイムレポート
ということで、遅い到着ですっかり暗くなってしまったので、散歩も早々に夕飯?晩酌?タイムに突入です。お待ちかねのあのお酒も用意です。
テーブルの上はこんな感じに。
地元の高崎ハムさんの「ネギ塩ホルモン」をはじめ、鈴木酒店でオススメされた「玉こんにゃく」、どこのものかは忘れちゃったけど、鯖LOVEとしては外せない鯖寿司やプリップリの粗挽きソーセージなどなど。
酒の肴として優秀な品々を取り揃えました。
他の写真は少ないくせに、夜宴の写真だけはやたらと豊富にあります。
この時間が大好きだからです。
ネギ塩ホルモンは炭火でじゅうじゅう。いただきまっす!
ビールが進むどころの騒ぎではない。
はーー、旨!肉の脂うまーーー!
ビールのラインナップはこんな感じ。
日本初の国内製造地ビールを世に出した、エチゴビールさんの
潤いホップの惚れ惚れエール
苦味少なめのIPA。
世界各国を訪れ、日本で販売したい面白いビールを探す。
をミッションとする、日本ビール株式会社さんの
その名も「白濁(しろにごり)」
ラベルはもろ日本語ですが、中身はベルギー産ホワイトビールです。ホップのアロマが鼻に抜けるすっきりとした飲み口のビール。
こちらも日本ビール株式会社さんの逸品
赤濁(あかにごり)
こちらは正真正銘Made in Japan。
ローストした大麦麦芽を使用してコクのあるビールになってます。
お気づきだろうか。
この2品、ラベルが逆さまになっておりますが、これはmakisangが酔って間違ったわけではないのです。
お店ではちゃんと字が読める状態(今と逆)で棚に置かれているのですが、なんと飲み口が缶の底に付いています。写真では飲み口を上にして持っているので、ラベルは逆さまになっちゃうワケです。
なんでこんなことになってるかというと、飲むときに必ず缶をひっくり返すアクションをしなければならず、このアクションによって濁りが均一に缶の中で混ざり合う、からなのだそう。
実用的な面でも感心ですが、このちょっとした遊び心がいいですよね。人の心を動かすのは作り手側のワクワク感だと感じました。
そして定番のハートランドまで空ける始末。完全に飲み過ぎですね。
ハートランドは個性的、というよりはゴクゴクいけるスタンダードな味わいのビールという感じです。スルスル入っていきます。
このハートランド、どこのビールかご存知ですか?
なんとキリンビールの商品なのです。僕もつい最近まで海外製のビールだと思ってました。やりますね、キリンさん。
鯖寿司も旨かった〜!もちろん本日のお宝、「自然酒 五人娘」とともに味わいました。
あれだけビール飲んでるのにね。
五人娘はかすかに米ぬかを感じる独特の味わいで、好き嫌いが別れるとは思いますが、僕は好きです。
何だろう、田舎の風景が広がるというか。そんな感覚を持ちました。
同じ五人娘でも大吟醸とかになったらまた全然味わいも違うと思うので、両方並べて試してみたいですね。
焚き火を眺めながら旨い酒と肴を楽しみ
様々なことに思いを巡らす幸せな時間はゆっくりと過ぎていく。
焚き火も消えた頃、重たい身体をなんとか起こし火の始末をして、ふらふらとテントの中へ。
幸せの余韻を感じながら、寝袋の暖かさに包まれて落ちていく。
長くなったので続きは別記事に。
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