埼玉県寄居町・かわせみ河原

河原の風景アウトドアフィールド

だんだんと春の色が濃くなってきた2023年4月3日、前から気になっていた格安で利用できる埼玉県寄居町にある、かわせみ河原というキャンプスポットに行ったので、その際のレポートやオススメ情報などをお伝えしようと思います。

かわせみ河原とは?

かわせみ河原は、荒川の中流域(山の中を流れる荒川源流がちょうど平地に降りた辺りです)に位置し、「川の博物館」という「川と水と人々のくらし」をテーマとした河川系博物館のすぐそばにある、大きくて広い河原をキャンプ場として運営している施設です。

川の博物館には、こんな大きな水車もあります。
かわせみ河原に行く際の目印にもなりますね。

川の博物館の水車

区画などはなく全面フリーサイトとなっていて、事前予約などの必要もありません。
逆に予約はできないので、良い場所でキャンプしたい場合や土日の利用などの場合は早めの到着が良いかもしれません。

管理人さん曰く

今日は空いてますけど、土日ってやっぱり混みますか?

2月くらいまではまだ人も少なかったけど
3月中旬くらいからは段々人も増えてきているし
土日は人でいっぱいだね〜

と言っていました。

春先などのキャンプベストシーズンの土日は、かなりの競争率が予想されるので、早めに到着してベストな場所を確保することをお勧めします。

ちなみに僕が行った月曜日(夕方到着)は場所はいくらでも空いていて、他の人が設営している近くではなく、少し離れたところに設営してゆっくりとナイトキャンプを楽しみました。
平日に休める人の特権かもしれないですね。

キャンプ場基本情報

住所埼玉県大里郡寄居町保田原321先
お問合わせ先080-2634-1112
アクセス〔車の場合〕
 関越自動車道「花園I.C」から国道140号線経由約10分
〔電車の場合〕
 東武東上線「鉢形駅」から徒歩約15分

営業時間24時間
管理人滞在時間は9:00〜17:00
※この時間外の入退場については、記載された問合せ先に確認してください。
営業日通年営業(水曜日・木曜日 定休)
入場料
環境美化協力費として徴収(車両1台につき)
・二輪車(自転車・バイク等) 300円
・乗用車(キャンピングカー等) 500円
・マイクロバス等 1,000円
・徒歩 100円
※1日利用分の金額。宿泊する際には2日分お支払いください。
※寄居町民の利用は無料。証明できる身分証明書を持参とのこと。
予約
について
以前は予約できるサイトもあったようですが、2023/04/18の時点で
公式サイトの方を確認しても特に記載がないので、予約は不可と思われます。
利用当日に現地に行って受付を行うことで利用ができます。
主な設備〔水道・トイレ〕
 場外にあり。受付を出て道路を挟んだすぐ向かいにあります。
〔ゴミ捨て場〕
 受付を通過してすぐ左側にあり。
燃えるゴミ、缶、ビン、その他の不燃ごみなどに分かれていま
 す。
ゴミ集積時間は午前8時~午後5時となっていますが、午後5時以
降にゴミを出す場合はカラス避けネットを被せて、四隅を石で固
定するようにすれば良いそうです。
〔灰捨て場〕
受付付近にあり。
火が完全に消えていることを確認してから、水が貯めてあるとこ
ろに捨てることができます。

かわせみ河原を使用にあたっての最新の情報については、こちらの公式サイトからご確認ください。

かわせみ河原公式webサイト

かわせみ河原のサイトはこんなところ

とにかくここは広〜い河原になっていて、平日であれば自分が好きなシチュエーションを選んで、デイキャンプやテント泊・車中泊(車の乗り入れができます!)が可能な場所になっています。

河原の風景

写真左側に見える緑が残るエリアは今回利用はしていませんが、右側の河原エリアと比べると、草が生えていることからも分かるように、砂利や砂地ではなく土の地面になっているようです。

なのでペグも効きやすく、テントやタープを張りやすいエリアと思われます。自慢のキャンプギアで快適なサイトを構築するならこちらがおすすめかと思われます。

反対に右側にはすぐそばに川があり、水の音を感じながらキャンプすることができるエリアです。

今回のキャンプでは、左側のグリーンエリアはすでに何組かのキャンパーがいらっしゃったので、Makisangはすぐ隣に人がいないこちらを利用しました。

車中泊スタイル

今回は車中泊でテントもタープも張らなかったので、ペグの効きについては検証はできていませんが、砂利や石の多い場所だったので、ちょっとペグが効きにくいのかな?と思いました。

ある程度抜けにくい長めのペグを使った方がいいと思います。
風の強い日などは特に注意した方が良いと感じました。
他の方のブログなどでも

タープが風で飛ばされた

などの記事を見たので、要注意です。

それと石が多いので、タープやテントに付属しているような細くて曲がりやすいペグだと、地中に埋もれている石などに負けて曲がってしまうかも?と思いました。

スノーピークのソリッドステークのように、太くて硬い、鍛造製の曲がりに強いものを使用することをオススメします。

ちなみにMakisangはこちらのペグを愛用しています。
エリッゼ(ELLISSE)鍛造ペグ エリッゼステーク 28cm
鋳造ペグお値段はお手頃ですが、しっかりと作られていて安心感があります。
地中に埋まっている石にぶつかっても、負けることなく避けながらぐんぐんと刺さっていきます。

重さはかなりあるので、ザックに入れて持って行くのにはオススメはできませんが、車やバイクでのキャンプなら問題ないですよね。
1組持っておくといざという時に頼りになります。

そしてこのサイトは、写真奥に見える橋の先まで侵入することが可能です。
奥の方に行くとトイレが遠い(受付近くの1箇所しかないため)せいもあって、人が少なくよりプライベート感を感じるキャンプを楽しむことができますが、注意が必要です。

奥の方は砂地になっているそうで、4WDの車以外ではスタックしてしまう可能性がかなり高いようです。スタックしてしまった場合は、ショベルカーなどで救出してもらうことになりますが、完全に自費でのお支払いになりますので、安易に侵入しない方が良いと思います。

奥に行く際はあくまでもきちんと自己判断して、スタックの可能性がないか確認しつつ行きましょう。スタックしたら本当に色々大変ですから。

そしてこちらのサイトの最大のオススメポイントがあります。

ゴミの集積場がとてもしっかりしている
種類ごとに捨てる場所が明確になっていて、分かりやすい

ゴミ集積場

このしっかりしたゴミ集積場があるおかげで、キャンプで出たゴミを持ち帰ることなくキャンプ場を後にすることができます。

いわゆる普通のキャンプ場であればまあ当たり前なのかもしれませんが。
正直これだけ安い利用料のキャンプ場なのに(1泊1,000円って、ある意味タダと変わらないと思う)、こんなに立派なゴミ集積場も設置されてるなんて、なんて便利なんだろうって、自分は思いました。

炭を捨てる場所ももちろん設置されています。

これもありがたい。

自宅から車で1時間半くらいで来られる場所に、いいところを見つけたなって感じです。

お買い物情報

食材などの買い出しはここいらのスーパーが近いです。

ベイシアふかや花園店
ベイシア 寄居北店
ヤオコー 寄居店
業務スーパー寄居店
ベルク フォルテ寄居店

ここのコンビニはギリ徒歩圏内でしょうか。
お酒を飲んでしまった後の食材やお酒の買い出しにはこちらが便利そうです。
セブンイレブン 埼玉寄居東店

キャンプ資材などはこちらのホームセンターが近いです。
セキチュー 花園インター店
カインズ寄居桜沢店

車やバイク移動であれば、買い物関係は全く問題ないですね。

思いつきで決めたかわせみ河原行き

この日は14時まで仕事が入っていたのですが、その後わずかばかりの所用を済ませた後は特に何も予定しておらず、さてどうしよう?となりまして。

翌日も夜勤の仕事はあるものの、15時くらいまでに家に戻れば仮眠も取れるし(この辺りの感覚がちょっとおかしいとよく言われます)。

少し考えて、今日と明日も天気良さそうだし、前から気になっていた

かわせみ河原

に車中泊でソロキャンプに行っちゃおう!となったわけです。

いつものことではありますが、急に決めたものですから、そこから急に軽バンにキャンプ道具を積み始め、家を出たのは16時過ぎだったでしょうか。

自宅からかわせみ河原までの所要時間は、高速道路を使わずに1時間40分くらい。

途中スーパーで買い物もして、あと30分くらいで現地、というあたりについた頃にはもうこんな夕暮れタイム。

夕暮れ

太陽が沈むねー

ま、泊まれればいいやって気持ちで決めたんで、焦らずに先を目指します。

かわせみ河原についた頃にはこんな感じに。

かわせみ河原夕景

この日は天気も良く、ご覧のようにメチャいい感じのサンセットタイム。
遠くに見える山のシルエットもいい感じでした。

すでに15組くらいのキャンパーが、広い河原のあちこちに散らばって、焚火を焚いたり料理を楽しんだりしていましたね。
ファミリーキャンパーのお子さんがはしゃいでる声も聞こえたりと、幸せな感じ。

Makisangはといえば車中泊のため、テントは必要なし。
雨の心配はなかったんで、タープも撤収面倒なんで出さず。

テーブルとチェア、畳んだ状態はB5サイズのミニグリル、調理に必要な道具や食材や調味料。

そして傍らには、忘れちゃいけない焚火台(必須です)

用意といえばそんなものなので、たいした時間もかからずに設営完了!

さて、もう暗くなってきてしまったので、灯りを用意しなくちゃ。

そう思って、以前に自宅にほど近い中古のアウトドアギアを扱うお店、トレファクスポーツアウトドア三芳店でゲットしたガソリンランタン

Coleman Unleaded 2

コールマンのガソリンランタン

コイツを灯そうと思いきや

なぜか点かない。

ポンピングはされてるのに、ガスが「シュー」って言わない。

色々トライしてみたもののどうにも上手くいかなかったため諦めて、前から愛用している、その辺ですぐに手に入るカセットガスが使える簡単で便利なコチラ

UNIFLAME FOLDING GAS LANTAN UL-S

うにフレームのガスランタン

に灯りを灯す。
こちらはまったく問題なく点灯。頼りになる相棒。間違いない。

こちらのランタンは、ガソリンの注入やポンピングも必要なく、カセットコンロに使うあのガスをセットしたらすぐに使える、初心者でも取り扱いやすいランタンなので、一つ持っていると重宝すると思います。
実はこちらのランタンも前述したトレファクスポーツアウトドア三芳店でゲットしたもの。
こちらのお店は、アウトドアに関するものは色々取り扱っていて、アウトドアギアはもちろん、靴や服、ザックなども散り扱っているので、とにかく安く一式揃えたい!って人には便利なお店です。
お近くの方にはオススメのお店です。
東京・神奈川・埼玉・千葉に店舗があるようですので、リンク貼っておきますね。

ってことで、夜の闇を楽しむ準備が完了。
酒と炎を楽しむための宴を始めます。
テーブルセッティング

テーブルの上に置いたB5サイズの使えるやつ。YOLER 折りたたみコンロには、 今やアウトドアライフの強い味方、DAISOでゲットした焼き網と豆炭。

これだけあれば、おひとり様BBQはバッチリです。

と言いつつも、炭は手持ちの備長炭も少し足しました。
豆炭だけでやる場合は2〜3袋用意しておいたほうがいいかもです。確か1袋で1時間半くらいの燃焼時間だったかと思うので、長い夜を満喫するには少し足りないかも。

本日の食材ラインナップはこんな感じでした。

肉は2種類。サムギョプサルのための豚バラと安いのに美味しさ溢れる豚ハラミ
東松山発祥の元祖味噌だれの素も忘れちゃいけない。

サムギョプサル

豚ハラミ

10%オフでゲットしたがんもどきと

がんもどき

大好物のたこ、それも水タコをゲット!
プリプリのツヤツヤです。

水タコ

水たこを見つけた時点で、これはもう日本酒だな。と決める飲兵衛である。
ということで秋田の地酒、高清水の純米大吟醸も購入。サイズは小さめにしておきました。

高清水

役者は揃った。準備も整った
ということで夜の河原で

好きなものを食べて
好きな酒を飲み

気持ちよくなったら、誰に聞かせるでもなくギターを弾いて
歌を歌って

たまに焚火に薪を足して、火吹き棒で火を活性化させたりしながら

また杯を重ねます。
至福の時間がゆっくりと流れます。

焚火

ちょっと肌寒くなってきたのもあって
焚火台に網を移動して、片隅で熱燗にする。
純米大吟醸を熱燗ってのも勿体無い気もするけど、冷えた体に染み渡りました。

熱燗

翌日は一応夜勤の仕事があったので、あまり深酒はせずに
日付を超えない程度で、お一人様焚火パーティー、終了。

今日もいい夜だった。
寝るための準備はできています。お休みなさい。

車中泊

爽やかな目覚めとドリップコーヒー。

翌日の朝。
朝焼けもいい感じの爽やかな1日を予感させるいい天気です。

まずは目覚めのドリップコーヒーを。

外で淹れるドリップコーヒーは、雑に入れたものでも美味しく感じるのはなぜだろう。
これまた夜の時間とは違う、もう一つの幸せな時間。

コーヒータイム

コーヒータイム

そして、コーヒーで目が覚めた後は、ホットサンドを作って、もう一杯コーヒー入れて、朝の日差しを浴びながら朝食タイム。

朝食
ホットサンドは自分的ホットサンドの定番メニューである、ツナチーズサンド。昨晩のあまりのサニーレタスも入れました。

最近家ではそんなに作らなくなったけど、ホットサンドってなんでこんなに美味しんでしょうね。
外で食べるホットサンドは、もちろん最高でしかありません。

朝の朝食タイムを済ませ、ちょいとまったりタイムを過ごしたながら、旅のもう一つの楽しみ、立ち寄り温泉をどこにするかリサーチ。

おがわ温泉花和楽の湯
深谷花園温泉 花湯の森
昭和レトロな温泉銭湯 玉川温泉

割とかわせみ河原近くの日帰り温泉は、自宅から程よい距離なこともあり、すでに行ったことがあるところが多く。上記の温泉はすでに行っているので、違うところあるかなー、と探していて

オープン時間が他の温泉より少し早い(9:30)こともあり、こちらの温泉に決定。
四季(とき)の湯温泉

こちらは、国営武蔵丘陵森林公園にほど近い場所にある、ホテルヘリテイジリゾート内にある温泉施設で、ヒノキ風呂や岩風呂などで天然温泉が楽しめます。
宿泊客はもちろんのこと、日帰り入浴も楽しめる温泉施設です。

こちらの温泉の受付窓口には、使い捨ての歯ブラシやヘアネットなどが置いてあり、自由に使うことができます。さすがホテル併設の入浴施設ですね。ちょっとしたことですが嬉しい心遣いでした。

温泉の泉質と効能

こちらの温泉の泉質はナトリウム―塩化物温泉(高張性・弱アルカリ性温泉)

効能は
神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進、きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病、運動麻痺
温めの塩化物泉のため、比較的長湯ができ又塩分による保湿効果もあり、ぽかぽか感が長く持続します。
引用:四季の湯温泉webサイトより

塩化物温泉とは?
おもに塩化ナトリウム (NaCl) 、すなわち食塩の形で温泉水中に存在することが多い。食塩系の塩化物泉は汗の蒸発をふせぐ効果があるので、湯ざめしにくいという特徴をもつ。さらに殺菌効果があるので、外傷治癒にも利用される。塩分が主成分なので飲泉すると塩からく、濃度が高い場合は苦く感じる。
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

9:30からオープンしている日帰り温泉

先ほども紹介しましたが、大体日帰り温泉は10:00オープンのところが多かったのですが、こちらは9:30からと少し早めにオープンだったこともあって、早めにひとっぷろ浴びて余裕を持って家につきたかったので、こちらを選びました。

駐車場から温泉に向かうまでの通路なども、なんだか楽しませてくれました。

入り口 廊下1 廊下2 覗き見

オープンと同時に入館したこともあって、お客さんは自分ともう一人くらいで、ほぼ貸切気分での入浴。
露天風呂は周りの森林を眺めながらの気持ちの良い時間となりました。やっぱ温泉はいい。

さて。そろそろ現実に戻りますか。
ということで、家路に向かいます。

と、家に帰る前にお腹を満たしてから帰ろう。ということで、帰り道の途中にある
最高に美味いラーメンを食べました。

中華そば青葉

中華そば青葉 狭山店

相変わらずの旨さ。Wスープ(煮干し+豚骨)とコシのある麺が本当に旨い。
麺とスープを代わる代わるに口に運んでいる間に、あっという間にフィニッシュ。
ごちそうさまでした。近くに青葉がある幸せを感じながら店を出ます。

今回のかわせみ河原への旅も、楽しいものになりました。
あの広い河原で自由に過ごせるのは、最高に気持ちの良い時間でした。
それが1泊たったの1,000円というのも、嬉しい限りです。

山奥などではないので、星がめちゃくちゃ綺麗とか、自然が深い、ということではないですが、東京からもほど近いエリアで、大きい川と広い河原でゆったり、焚火やキャンプが楽しめる場所は結構貴重かと思います。

それでは特徴をまとめてみます

・いわゆるキャンプ場とは一線を画す、広い河原で開放感が素晴らしい
・比較的平坦な地形なので、テントやタープの設営もあまり気を使うことはなさそう
・エリアが広いので、平日は隣り合う人などを気にしなくても大丈夫
・ゴミ捨て場や炭の捨て場などがきちんと設置してある
・近くにスーパーやコンビニ、オームセンターなどがあり、買い物には困らない
・日帰り温泉が近くにいくつもあり、選択肢が豊富
・エリアが広いわりには、トイレとシンクが1ヶ所しかない
・橋より先のエリアは砂地になっており、車がスタックする可能性が高い
・土日は相当混み合う上に予約ができないので、利用できるかどうか分からない
・日差しを遮るものが一切ないので、夏はタープなどがないと地獄と思われる

これだけ広い場所で、区画などがなく自由にキャンプを楽しめる場所は中々ないと思います。
ぜひ一度、訪れてみてはいかがでしょうか?

できれば平日の訪問をMakisangとしてはオススメいたします。

ではまた。

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