3輪バイク HONDA GYRO Xがソロキャンプにオススメな5つの理由

ジャイ子HONDA GYRO X

3輪バイクでソロキャンプに行こう!

毎日の生活の中で、日常の足として活躍してくれている僕の愛車。

HONDA GYRO X(ホンダジャイロ X)
実は名前があって、親しみを込めて「ジャイ子」と呼んでいます。

ジャイ子

今日はそんな愛してやまない「ジャイ子」が、いかに旅の相棒として、また、ソロキャンプの足として優秀なのかについて、愛情たっぷりに魅力をお伝えしようと思います。

皆さんのソロキャンプ旅のちょっとした参考になれば幸いです。

HONDA GYRO Xとは

ホンダは1982年、スリーホイールを採用した新感覚な乗りもの「スリーター」の第2弾(第1弾は前年の1981年に登場したストリーム)として、 荒地や雪道での走りも想定した“レジャーモデル”のジャイロXを発売。車名のGYRO(ジャイロ)は、本来、羅針盤(らしんばん)のことだが、同車の名称はGはグレート(偉大な)、Yはユアーズ(あなたのもの)、Rはレクレーショナル(娯楽の)、Oはオリジナル(独特の)の頭文字を合わせたもの。スリーターの「ジャイロ」はその後、ビジネス車の代表格としてシリーズ化され、ジャイロキャノピーやジャイロUPが誕生した。
REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
引用:モーターファンより

今では商用バイクの代表格として、街の中でもよく見かけるGYROシリーズのバイク。
「ヤクルトレディ」やピザなどのデリバリーバイクとして活躍しているバイクですが、元々はこんな成り立ちで誕生したんですね。

GYROシリーズの紹介

「GYROシリーズ」と書きましたが、いくつかのレパートリーがあります。

現行販売している車両

GYRO X(ジャイロエックス)
シリーズの中で一番スタンダードなモデル。リアキャリアとバイザー(風除け)の有無によって「ベーシック」と「スタンダード」の2種類のモデルがある。
GYRO CANOPY(ジャイロキャノピー)
デリバリーバイクとしてよく見かける屋根付きの3輪バイク。屋根付き・ワイパーも付いているので、雨の日も快適に乗ることができます。種類は1種類のみ。

現行販売していないもの

GYRO UP(ジャイロアップ)
近距離の小荷物配達業務などに使い勝手のよいビジネスユースモデルとして、1985年10月に発売に発売された。GYROXよりも低重心・広い後部のキャリア部など、より商用車としての色を強めたバイク。2008年の排ガス規制の前に生産が廃止されているが、現在でも荷物を運ぶための足として多くの現場で活用されている。
参考:Bike Bros

余談ですが、Makisangが以前会社勤めをしていた時代の最寄り駅である築地にある市場(市場自体は豊洲に移転)では多くのGYRO UPを見かけました。

カスタムベースとしてのGYROシリーズ

商用車としての色が強いGYROシリーズですが、最近ではカスタムバイクのベース車として人気を集めています。

カスタムされたGYROシリーズの写真はこちらから見てみてください。横浜のHV Factryというお店のカスタム車両の写真です。
素敵なカスタムバイクが並んでいて、思わず欲しくなってしまいます。
HV Factry Fhoto Gallery

私Makisangは車体のカスタムなどはしておらず、ノーマルのまま乗っています。
カスタム車もカッコいいのですが、レゴブロックみたいなノーマルの感じもかわいくて好きなのです。

フロントにスマホホルダーをつけたかったので、そのためのバーは付けましたが、基本的にはそれだけです。

でも、お気に入りのステッカーを大きなリアボックスや車体に貼ったり、フロントにステンシル(スプレーで文字を入れること)を入れたりなどのカスタマイズはしてます。

こうやって自分の愛車に手を入れると、どんどん愛情が増していきますね。

大きなリアボックスのおかげで、普段の買い物やコインランドリーに行く時などにもメッチャ重宝しております。
普通の原付バイクでは、買い物はできてもコインランドリーに大量の洗濯物を運んで移動などという芸当は絶対にできません。

原付バイク以上、普通車未満

使い勝手の印象としてはそんな感じです。

キャンプ場までの足としてのGYRO Xの魅力

普段の移動の足としても優秀なGYRO Xではありますが、キャンプ場に向かう移動手段としても大いにオススメしたいです。

数は少ないものの、キャンプの足としてGYRO Xに乗っている方のブログを見つけたので、ちょっと紹介したいと思います。

風旅ブログ
なんと私と同じ「ジャイ子」という名前を愛車に付けてます!
そしてなんと、リヤカー付けちゃってます。この発想はなかった!
マジで突き抜けておりますが、これもGYRO Xの楽しみ方の一つということで。

バイクショップスリーピース YouTube
こちらはGYROシリーズのカスタムをメインにされているショップ「スリーピース」さんのキャンプ動画です。どちらかというとバイクの性能の検証などがメインですが、GYROでキャンプに行く際の荷積の感じ、実際に走っている場面などもあるので、イメージが掴めるとおもうので、ぜひ見てみてください。

GYRO Xがキャンプの相棒としてオススメな5つの理由

自分自身がソロキャンプの足としてGYRO Xで出かけた経験をもとに、お勧めする理由を5つほどお伝えしようと思います。

①とにかく豊富な積載量

GYRO X(というかGYROシリーズ)最大の魅力は、やはり豊富な積載量にあります。
Makisangが乗っているジャイ子ちゃんには、知り合いの方に譲ってもらった、某ピザデリバリーのお店で実際に使われていた大きなボックスを装着しています。

バイク積み込み横から

これが何しろかなり物が入るので、積み方に工夫は要りますが、ソロキャンプの道具であれば1泊くらいの荷物なら一式このボックスだけで収っちゃいます。ホント優秀。

もしこのボックスが入手できなかったとしても、別のボックスを購入してつけてもいいと思いますし、自分はこのボックスを付ける前は、リアキャリアを装着してその上にコンテナボックスを載せてました。

なんとなく白のGYRO Xが、スターウォーズに出てそうな雰囲気を感じたので、帝国軍の兵士のイメージでこちらを装着。多分今はもう買えないと思います。

コンテナ

キャリアはこちらの商品を使ってました。
HUNTER ジャイロX リアキャリア 黒

リアキャリア

コンテナボックスでも十分収容能力はありますし、上がフラットなので、ボックスの上にもボックス内に入らないサイズの物などを載せて、ネットやベルトなどで固定して積載量を増やすことも可能です。

コンテナボックスはホームセンターなどで簡単に手に入るので、あまりお金かけられないって人にはオススメです。

併せてフロントにもキャリアが付いているので、小さなクーラーボックスやバッグなどを装着して、こちらにも物を置くことができます。Makisangはミリタリーのバッグやソフトクーラーボックスをこちらに装着していることが多いです。

フロントキャリア

大体これだけあれば、ソロキャンプの道具は収まります。
食材などの買い出しなどは、一旦キャンプ場で設営をしてから買い出しに行けば、道具を積んでいたボックスの中に入れられるので、問題なくキャンプ場で過ごすことができます。

キャンプ場付近にスーパーがなくてキャンプ場に行く前に買い物を済ませなきゃならない場合がわかっている時などは、リュックを身体の前側に装着したり、畳んでいたソフトクーラーバックスを足元に置いたりしてなんとかしています。
連泊ならともかく、1泊くらいのソロキャンプなら、そこまでになることはほぼないですね。

他の2輪のスクーターやバイクでは、ここまでの積載量を実現するのは難しいと思うので、これはGYROならではのメリットだと思います。

ただし注意点もあります。

あまりに荷物を積みすぎると、ちょっとしたバランスの崩れで、ダッチロールという現象(前輪が左右に振られて蛇行してしまう現象)が起きてしまい、車体がふらついて大変危険です。ノーマルの状態での最大積載量は、リアキャリアで10kg、フロントキャリアで5kgとなっていますので、それを超えない積載量に収めましょう。

②地味だけど冬に超嬉しいグリップヒーター

これは冬限定にはなりますけど、有るのと無いのとでは快適さが全然違います。
ハンドルグリップにヒーターが装着されていて暖かくなります。
温度は切り替えられるので、その日の気温に合わせて変えられます。

これ、キャンプ場に向かう時にちょっと寒いなって感じる時にオンすると、とても快適に旅をすることができます。使えば分かるんですけど、実にありがたい機能なんです。
自分は付けていませんが、さらにこのハンドルに防風カバーを付ければ、ぽっかぽかで寒さ知らずのツーリングができると思います。

手足を暖かくしておくのは、防寒対策としてはとても有効な手段です。
寒い冬のバイクツーリングでは、この機能のありがたみを実感すると思います。
他の原付バイクには無い機能です。

③少し改造することでミニカー登録が可能

ミニカー登録とは?どんなことをすればいいの?メリット・デメリットは?などについては、他の記事(近日公開予定)に譲ろうと思っていますのでこちらでは詳しくは触れませんが、簡単に紹介しておくと

車室を備えず、かつ、輪距(二以上の輪距を有する車にあつては、その輪距のうち最大のもの)が0.50メートル以下である三輪の車及び側面が構造上開放されている車室を備え、かつ、輪距が0.50メートル以下である三輪の車
出典:BIKE SUP
となっています。
要は後輪の部分の横幅が50cm(0.50メートル)以上ある場合は、申請をすればミニカーとして登録することが可能な車両である、ということになります。
ノーマルのGYRO Xの状態では49.5cm(現行4ストモデル)になるので、改造が必要ですが、原付バイクにはない大きなメリットがあります。代表的な2つをここでは紹介します。
・時速30キロの速度制限が無くなり、法定速度での走行が可能
・2段階右折の必要が無くなる2段階右折とは? 出典:チューリッヒ保険会社)
原付バイクの最大のデメリットである、この2点が必要ないというのは本当に快適です。
特に国道などの広い道で、時速30キロを守って走るというのは、正直言うと時に危険を感じることもあったりします。
他の車は時速50キロ(またはそれ以上)では知っているところを、時速30キロで走ると、ビュンビュン抜かれるわけです。原付バイクは大体一番左側を走ると思うのですが、ぶつかるギリギリのところを大型トラックが抜かしていったりします。
その時の風圧で車体が揺さぶられて、危うくそのトラックに接触しそうになったことがあり、その時には大袈裟ではなく、命の危険を感じました。
実際には、GYRO Xの性能からすれば時速50キロくらい(新しい車両であれば55キロくらいは出せるかも)のスピードで走ることが可能なのに、原付バイクは30キロまでしか出してはいけないという法律になっているので、50キロで走ったら違反で捕まってしまいます。いくら命の危険を感じても、です。
それがミニカー登録することによって、50キロは出せる(もちろんそれ以下の速度規制のあるところはそのスピード)ので、命の危険を感じるようなことは少なくなりましたし、スムーズに流れに乗って走れるので、快適な旅ができるようになりました。これは大きいです。
2段階右折にしても周りの車からも挙動が分かりづらいので、危険な場合があります。
普通に右折できるのはこちらからしても安心感があります。
普通の2輪の原付バイクでは、ミニカー登録をすることはほぼ無理(出来なくはないが、まず3輪にするところからなので大幅な改造が必要)なので、それが割と簡単に実現できるGYRO Xは、キャンプ場までの足としてのアドバンテージがあるとMakisangは感じていますが、いかがでしょうか。
そして、もちろんいくつかのデメリットがあるのですが、これだけは知っておきたいと言うもを一つだけ紹介しておきます。
法律上ではいわゆる「普通車」と同じに扱われるので、原付の免許では運転できない
はい。元々は原付バイクですが、原付免許では運転ができません。
ですので、普通車の免許を持っている人限定のオススメ理由にはなってしまいますが、普通免許を持っていて、かつバイクでのソロキャンプや旅などを楽しみたい人の選択肢としては激推しとなります。

④結構目立つので、コミュニケーションのきっかけになったりします

バイク

makisangの愛車

GYRO Xを商用ではなく、普段の足としてやレジャー目的で乗っていると、これが結構目立つようで、何かのきっかけで声をかけられたことが度々あります。

熱海のゲストハウスの前で積み荷作業をしていた時に、バイク乗りの女性に

えー!これで旅してるんですか?
荷積の参考にさせて欲しいので、見学しててもいいですか?

もちろんいいですよ!
あ、バイク何乗ってるんですか?

的な感じでしばしバイク旅について話が盛り上がりました。

 

埼玉県のキャンプ場にソロキャンプに行った時には、前にバイクでキャンプにも行っていた、という方にお声がけいただきました。

このボックスの中に全部入っちゃうんですか!すごいですね!

自分もバイクでキャンプ行ってたんだけど、積むの大変でいつ
も苦労してたんですよね。。これいいなぁ〜!

へー!そうなんですね!

車の方が荷物は詰めるし、身体は楽だったりしますけど
バイクでしかできない旅の醍醐味ってありますよね〜
このバイク、本当に積載力高いんで重宝してます。

こんな感じで、バイクで縁が繋がって楽しい時間を過ごせた経験が何度かあります。

 

旅先で知らない人とコミュニケーションができるきっかけ作りになるって、僕的にはとても嬉しいことなので、GYRO Xで旅することは豊かな人生につながっています。

⑤近場の旅でも壮大なジャーニーに

例えば、高速道路を使えば車で1時間ちょいくらいで着いてしまうような場所でも、GYRO Xは基本原付バイクのため高速道路は使えないので、一般道をひたすら行くことになります。
その分時間も余計に掛かります。

でも、のんびり時間を掛けながら目的に向かって、途中国道沿いにある昔からある古びたお土産屋さんに寄ったりして、店番のおばあちゃんの自家製の漬物見つけて、そのことでおばあちゃんと話し込んじゃったり。

通りがかりの雄大な川の景色に感動したり。

川
やっとの思いで辿り着いた海の煌めきに心奪われたり。

海

車でだったらサクッと着いてしまうような場所に原付バイクで行くことで、行くまでの道のりでの様々な刺激や、到着した時に「原付バイクでこんな景色が見れるとこに来るなんて」と言う原付バイク旅ならではの大きな感動を味わえます。

自分が住む、埼玉県所沢から富士五湖の本栖湖に行った時には

とうとうこんな近くに富士山が見られるところにジャイ子で来たのか!

と言うなんだかよく分からない感動がありました。(写真はガスってて富士山見えませんが)

本栖湖

富士五湖なんて所沢から高速使ったら1時間40分くらいないんですけど、下道で行くと3時間以上掛かります。
でもその時間の長さが、旅の感動を大きくします。

身体に風を受けて走り
急な坂道では時速20キロくらいでノロノロ進み
長い旅になると途中でお尻が痛くなったり
時には積み荷がばらけて大惨事になったりもしました(後続車などはいなかったので、実害はないです)

そういう様々なドラマが、原チャリバイク旅にはあります。
キャンプ場に向かう何気ない道のりも、GYRO Xを相棒にすることで一味違う壮大なものになったりします。

こればっかりはやってみないと分からない魅力かな、と思います。

色々とお伝えしましたが、GYRO Xが旅の相棒としてや、ソロキャンプの移動手段としておススメなことが伝わったでしょうか?

車でのキャンプの方が、たくさんの荷物も余裕で詰めるし、何より身体が外に出ていない分移動は楽かもしれませんが、バイクを相棒にするのであれば、このGYRO Xという原付バイクは、かなり優秀な相棒であり、旅の楽しさを倍増する乗り物なのではないかとMakisangは強く思っております。

と言うわけで、我が相棒のGYRO Xについて語ってみました。

これからもソロキャンプ情報を中心に、感じたことや体験したことなどを交えつつ
ご覧になっていただける皆さまのお役に立てるような情報を伝えていこうと思っています。

それではまた。

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